「…や…やめろ…」
「寂しかったんだよな…本当は…親に甘えたかったんだろう…お父さんと、お母さんと、君が笑って食卓を囲む…そんな幸せな家庭を夢見ていたんだろう…でも現実はどうにもならない…家族はバラバラで君は孤独…」
「…うぅ…うぅぅ…」
「…辛かったろう…今まで…もう我慢するな…耐える必要なんて無い…君は今まで良く頑張った…」
「…ううぅぅぅぅ…」
ロバートの顔が見る間に崩れていった。
そして…
「…うああああぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!!」
…ついに彼は号泣した。
「…おいで…辛かったね…寂しかったね…」
僕が両手を広げて促すと、彼は体を屈め、僕の胸に顔をうずめて泣きじゃくる。
「「「……」」」
他の子供達…イジメられていた太っちょも、シャルロッテも、その様子をただただ呆けたようにポカーンと見ていた…。
「クリス、あなたって凄いのね。見直したわ…♪」
…あの後、ぐずるロバートを引き離して彼らと別れた僕とシャルロッテは池の畔で佇んでいた。
彼女はさっきとは打って変わって尊敬の眼差しを僕に向けている。
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