「そうだよ!俺達は家族だ!!クィルル!!」
「旦那様…」
クィルルはゆっくり三人に歩み寄る。
「…ざけんな…馬鹿も休み休み言え!!…です!」
「な…っ!!?」
「私は奴隷でしょう!? いつあなた方の家族になったんですか!? あなた方が今まで私の事を対等に扱ってくれた事が一度でもありましたか!? 私の家族は…私の本当の家族は…もう居ないんですよ!!家族も…友達も…故郷も…全部あなた方に奪われましたからね!!」
「は…はぁ!? 何を言うんだクィルル!? それは奴隷商人達やヤツラの行動を黙認した各国政府の責任だ!!俺達に怒りの矛先を向けるのは間違ってる!!おい!!聞いてるのかクィルル!!?」
「…黙れ…豚…」
「…っ!!? ク…クィルル…いや!クィルルさん!クィルル様!ど…どうか…命だけは…!!」
「…白豚共…屠畜してやる…」
「せ…せめて息子だけでも…!!」
クィルルは少年の太い首に刃をブスリと突き立てた。
少年は絶命した。
「う…うあああぁぁぁぁぁぁっ!!!?」
男が絶叫した。
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