……
……
「うう…」
ゆっくりと意識が戻ってくる。
幼馴染のオグスが天井の沼に吸い込まれそうになり、引っ張り出そうとして自分も一緒に飲み込まれて…
「ようやく目覚めたか。娘よ」
「お前は誰だ?オグスはどこだ?」
「やれやれ、その態度となり故に男かと思っておったが女だったとはな」
「オグスはどこだ!答えろ…あれ?」
武器を手にしようとして、オレットは自分が裸であることに気づいた。
彼女は眼前の相手を睨みつける。それは人間ではなかった。
額と髪の境目から左右に一本ずつ、中指ほどの長さの角を生やした女であった。
オレット達には馴染みのない白いトーガで、鈍色の肌を包んでいる。
↑に続く文章を投稿して下さい
©2002-2024 PIPI's World 『投稿小説』 All Rights Reseved. | 投 稿 小 説 |