どうやらジルドは、自分が思っているよりもずっと博識のようだ。セリーヌは急に恥ずかしく思い、申し訳なさそうに視線を向けた。それに気付いたジルドは、「いや、気にすることはない」と肩をすくめる。
「それより今はこれからの進路だ」
急に険しくなる目つき。セリーヌもアグネスも居住まいを正す。
「海路を使えばかなり遠くへ行けるが、もし魔物に見つかっても、船が港に着くまでは逃げ場がない。その分、陸路ならかなり自由がきく。遠くへはなかなか行けないがな」
↑に続く文章を投稿して下さい
©2002-2024 PIPI's World 『投稿小説』 All Rights Reseved. | 投 稿 小 説 |