剣の主
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No.999
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「せ…先生、その…彼は僕の友人でして…なんか急に用事思い出したみたいで…あの、別に先生と顔を合わせたらマズいから逃げたとかそういうんじゃなくてですねぇ…」 必死に取り繕うセイルを余所にライラは逃げるアリーの背を見てクスッと笑ってつぶやいた。 「フフ…アリー君も元気そうで何よりだな…」 セイルは驚いた。 「……気付いてたんですか…!?」 「ああ、王宮内で何度か見掛けた。向こうは気付いてなかったようだがね…それで判ったんだよ」 ライラは平然と言ってのけた。 アリーの姿は既に無い。 セイルはライラに頭を下げて頼んだ。 「先生、どうかお願いします。この事は誰にも…」 「…ああ、言わないさ。道を踏み外したとはいえ彼も私の可愛い教え子だからね。それに貴族が理不尽に支配する今のイルシャに憤りを覚えた彼の気持ち…私にも解るんだよ…」 「先生…?」 なぜか少し影の差したライラの表情に、セイルは一瞬とても深い闇を見たような気がした。
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