おてんば姫、ファニーの冒険
-削除/修正-
処理を選択してください
No.99
┗
削除
ペンネーム
┗ヘルマスター
本文
まるでこれからお茶でも飲もうかと、誘っているみたいだった。 「貴殿は今まで神剣を使っていなかったようだが、この試合でもそうするでござるか」 「それは・・・」 今までファニーはミネルバの剣を使っていなかった。 神剣の力ではなく、自分の純粋な実力で戦いたかったので今まで使わなかったのだ。 ダス・ライヒの呪印に対するために背中にくくりつけていたが、試合では一度も使った事がない。 「こちらとしても必勝を期したいので使わせてもらうが、貴殿はどうする」 あくまでもにこやかに、しかし幾分挑発を含みながら問いかける。 「わたしは・・・」 神剣の威力は知っている、しかし自分は姫ではなく、自分一人だけに力を確かめたくてこの大会に参加したのだ。 「わたしは、自分の剣で戦います」 『おい待て、妾はやつとの決着をつけねばならんのだ』 「ごめん、それはまた今度ということで」 『今度っていつだ』 剣と言い争いしているファニーを見て、シャーリーは小さく笑った。 「変わった御仁だ。しかし気に入った」 そう言ってネメシスをしまい、自分の愛用の剣を構える。 「良い死合をしよう」 それはまるで雌豹のほほえみだった。
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
ファンタジー系
>
おてんば姫、ファニーの冒険
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説