剣の主
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No.979
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彼は今、困っていた。 「……」 「どうしたんです、ディーンさん?難しい顔して…」 執務室で一枚の羊皮紙をジッと見つめているアル・ディーンに彼の副官の少女ファティマが尋ねる。 この二人は幼馴染の間柄でもある。 「うむ…ファティマ、ひょっとしたら俺は…いやアル家は詰んだかも知れん…」 「ど…どういう事です?」 「実はヤヴズ・ジェムからこういう書状が来た。なぜバムとブム討伐の呼び掛けに応じて派兵しなかったのか…と厳しく問い詰めて来ている」 「そんな…ジェムの呼び掛けに応じて派兵しなかったのは我がジャバル州だけではないでしょうに、どうして私達にだけ…?」 「…どうも俺はジェムに嫌われているらしい。恐らく卒業試験の時の事を根に持っているんだろう。やれやれ…エラいヤツに目を付けられてしまったものだ…」 「暢気に構えてる場合ですか。このまま何の申し開きも無い場合は王家に対して謀叛の意思ありと見て王軍を差し向ける事も厭わない…って書いてありますよ?」
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