剣の主
-削除/修正-
処理を選択してください
No.940
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
きっと自分は反体制派を見つけ出す天才に違いない…と彼は思っていた。 密告した者は必ず反体制派である事を自白したからだ。 ある時など、ただ公園でたたずんでいただけの男を試しに密告してみたら“白衛隊の取り調べの結果”反体制派である事がった。 この時はさすがに自分の才能が恐ろしくなると同時に、この天から与えられた才能を世の中のために活かす事こそ自分の使命なのだと改めて実感した。 だが… いつしか、彼は悪夢にうなされるようになった。 内容は、今まで密告した人々が、自分に復讐をしに来る夢だった。 それは日増しに酷くなっていった。 ある時など、自分が嘘の密告をされ、酷い拷問に掛けられた挙げ句、ついに嘘の自白をしてしまい、処刑される…という夢を見た。 処刑された瞬間に目覚めて飛び起き、それで初めて夢だと気付いてホッとした。 嫌な夢を忘れるために彼は酒を飲み、博打に興じ、女を買い、そして反体制派探しに熱中した。 だが、悪夢は更に酷くなり、次第に彼の精神を蝕んでいった。 ついには彼は目覚めている間も恐怖に恐れおののくようになってしまった。 ……
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
ファンタジー系
>
剣の主
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説