剣の主
-削除/修正-
処理を選択してください
No.939
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
数日後、主人は王宮前広場で首をハネられた。 そして彼には大金が贈られた。 (やっぱりヤツは反体制派の人間だったんだな) 彼は自分が間違っていなかった事を知った。 残された妻と子供はどこかへ引っ越していった。 こうして彼は“密告”の味を占めた。 それからも彼は反体制と思しき人間を何人も“発見”して密告した。 なぜか反体制派は近所の人間…または彼が嫌いだと思う人間に多かった。 それだけヤヴズ・ジェムに反意を抱いている者が多いという事だな…と彼は思った。 何人も…何人も…彼は密告を続けた。 自分の悪口を近所に言いふらした(に違いない)オバサン、わざと自分に小さい魚を売った(に違いない)魚屋、すれ違いざまに自分を見て嘲笑った(に違いない)男女…みんなみんな白衛隊に逮捕され、処刑された。 貰った恩賞金で再び“飲む・打つ・買う”の生活を送るようになった。 やがて彼は町内でも一目置かれる存在になった。 自分は国の平和のために正義の行いをしているのだから当然だ…と彼は思った。
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
ファンタジー系
>
剣の主
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説