剣の主
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No.897
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「確かに白衛隊だけで王都の隅々まで目を光らせるのは不可能だ。だが白衛隊ならずともヤヴズ・ジェムに賛同する者や恩賞目当てに密告する者は決して少なくないぞ」 「後者は多いでしょうね。でも前者は…ジェムなんかに賛同する人間なんて居るんですか?」 「居るんだよ。ヤヴズ・ジェムは口が上手い。ヤツは甘い言葉で大衆を欺いて自分の手足として思いのままにしている。…ま、ここで言う“大衆”ってのは特に思慮の浅い短絡的な連中の事だけどね。それだって広い王都だ、結構な数になる。当然、衛士隊内にも居るだろう。彼らは普通の人間なら見抜けるであろうジェムの嘘を信じて、ジェムが正しいと信じて、ジェムの尖兵として働く。中には“支配する側に回って優越感に浸りたいから”という理由でジェムの忠実な奴隷を演じる者も居るだろうがね」 「ハァ…という訳で言いたい事も自由に言えない世の中ですか…こんな世の中で良い目を見るのは要領良く生きられる人間だけでしょうね。誰とは言いませんけど…セイルとか…セイルとか…セイルみたいに…」 ふてくされるアブラハムをアブ・シルはたしなめた。
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