剣の主
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「……」 嬉々として語るジェムをシャリーヤは黙って見ていたが、やがて口を開いた。 「…ジェム様、これでもうイルシャ王国でジェム様に逆らえる者は居りませんね」 「フッ…まぁ、表向きはな。だが腹の底では僕や叔母上に反意を抱いている者は幾らでも居るだろうさ」 「ジェム様は人の心までをも支配なさらなければお気に召しませんか」 「当然だ!」 「それは可能だとお思いですか?」 ジェムは瞳を爛々と輝かせて身振り手振りを加えて大仰に語った。 「出来るさ!古今東西、一人の偉大な指導者に国の全ての人間が心酔し服従するという統治体制は幾らも存在した!僕が支柱となり国を一つにまとめ上げればイルシャ王国は更なる繁栄を謳歌できるに違いないんだよ!!そうだろう!!?」 「……そうですね」 その時シャリーヤは悟った。 どうやら自分の仕える主はリアリストの皮を被った真性のロマンチストらしいという事に…。 「はあぁ〜…」 王都衛士隊第三中隊のシャフィーク・アブラハムは大きな溜め息を吐いていた。 「どうした?憂鬱そうな顔して」 先輩のアブ・シルが尋ねる。
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