剣の主
-削除/修正-
処理を選択してください
No.885
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
…陰鬱とした重苦しい閉塞感のような物が王都全体を覆いつつあった。 人々は苛立ち、街のあちこちでは些細な事で喧嘩が起こるようになり、治安は悪化した。 「何だか嫌だなぁ…こういうギスギスした空気は…」 ある晩、セイルは窓辺に佇み、外を眺めながら呟いた。 傍に居たアルトリアも同意する。 「私も同感です。今の王都をルーナ様がご覧になったら何と仰るか…」 「僕の生まれ育った街がジェムのせいですっかり変わってしまった…。そりゃあ以前だって色々と問題はあったよ…。でも、みんなが生き生きとして暮らしていたあの街が僕は好きだった…」 遠い目をして既に過去形で語っているセイルにアルトリアは言う。 「あの男は正にこの国に巣くう癌です。セイル様、国家の病巣を取り除くのは聖剣の勇者の務めではありませんが、今のあなたにならばそれも出来るのではありませんか?」 「僕に何が出来るって言うんだ…。まさかジェムを暗殺しろってんじゃないだろう?」
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
ファンタジー系
>
剣の主
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説