剣の主
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No.866
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セイルがまごついているとオルハンの方から口を開いた。 「ハァ…無理するなセイル…そんな“父親との別れを惜しむ健気な息子”の演技なんて…お前だって内心じゃあ俺の事を軽蔑しているんだろう?」 「そ…そんな事!…いや、解らない…しているのかも知れない…」 「……」 自問自答し始めるセイルをオルハンは黙って見ている。 やがてセイルは自分の気持ちにケリを付けたのか、言った。 「…でも、一言だけ言いたかったんです…それが偽善だと言うのならそれでも構いません…でも、父様、どうかお幸せに…」 「……ああ、お前も幸せになれよ。ま、俺が居ない方が幸せか…お前らは…」 オルハンは自虐的にそう言って続けた。 「…食うには困らせん。毎月、仕送りをする。俺だってお前らに対してそれぐらいの情はあるつもりだ…」 それから取って付けたように言う。 「…それに、世間体も悪いしな…」 セイルは意地になって言い返した。 「と…父様こそ、無理しないでくださいよ…。そっちの生活もあるんでしょう?僕にも一応、稼ぎはあります。母様と使用人達の食い扶持(ぶち)ぐらいは…何とか…」
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