剣の主
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No.849
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「…じゃあ、いたぶって楽しむ気か…」 「おやおや、心外だねぇ〜。僕が人の苦しむ姿を見て喜ぶ人間だとでも…?」 「……」 思う。 はっきり言って、思う。 ジェムは話し始めた。 「セイル君、僕は“あんな事”をされたぐらいでは君を殺しはしないよ。それどころか…あぁ…セイル君、僕は嬉しかったんだよ。君に罵られて、足蹴にされて…」 「……」 「訳が解らないという顔をしているね。…僕は両親を知らない。祖父はいたが、ほとんど見向きもされなかった。幼い僕の周囲に居たのは、僕を下へも置かず丁寧に扱う召使い達だけ…。騎士学校の級友や教官達も僕がヤヴズ家の人間だという事で、こちらの顔色を伺うばかり…。だから僕に本気で、本音で当たってきた人間はセイル君、君が初めてだったんだよ…」 「……」 この時、セイルはヤヴズ・ジェムという男の孤独を知ったのだった。
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