剣の主
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No.847
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そんなセイルを見てジェムは笑って、そして昔を懐かしむように言った。 「…それにしても君とこうして酒を飲み交わす日が来るなんて、騎士学校時代は夢にも思わなかったよ」 「僕も同じです。あの頃の僕にとって、閣下は遥か遠い存在でしたから…」 「そうか……」 それからジェムは少し黙って、そして不意に言った。 「…卒業試験の時の事を覚えているかい?」 「…?」 「やはり覚えていないようだね。君は僕に対してこう言ったんだよ。『お前はどこまで腐ってるんだ?』とね…」 「…そ…そう言われてみれば、そんな事を言ったかも知れません…」 「そう、そのうえ君は僕を足蹴にした…」 (ま…まさか!根に持ってるのか…!?) 「セイル君…僕はね…誰かに罵声を浴びせられたり…ましてや足で蹴られたりした事なんて…今までの人生の中で一度も無かったんだよ…一度もね…」 「あ…あの…その…お気を悪くされたのでしたら謝ります…すいません…ほんと…あの時は熱くなってまして…」 セイルは全身から嫌な汗が吹き出し、カタカタと小刻みに震え始めた。
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