おてんば姫、ファニーの冒険
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No.84
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「えっと、それはね・・・」 逆に問いつめられて返答に詰まるリリス。 まさか夜這いしようとしてとは、口が裂けても言えない。 しばらく宙をを見上げた後、なんとか辻褄の合う返答をする。 「あのね、あなたをお風呂に入れようと思ったの、お風呂に入らずに寝るなんて、女の子として絶対にできないわよね」 「まあ、そうだけど」 まだ疑いの目で見るファニー。 「それでねあなたに聞きたいことが・・・」 と質問しようとすると、トントンとドアがノックされた。 「誰よこんな時に」 のぞき窓からみると、娼館ゴルゴンのオーナー、ニコラの顔が見えた。 「何よオーナー、これから楽しもうてときに」 リリスは不機嫌を隠さず言ったが、ニコラの方も負けず劣らず不機嫌そうな顔をしてる。 「おい、リリス。まさかあのポルンて娘に手を出しちゃいないだろうな」 「いや、出しちゃ無いけど」 これから出すけどね、と心の中で付け加える。 「ならいいが、あの娘にゃ指一本でもふれるな、ふれたら港に沈めるぞ、いいな」
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