剣の主
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No.818
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だが、涙ながらのその訴えに手を差し伸べる者は、もう現れる事は無かった…。 このような“ごく一部の”ゴタゴタを除けば宮廷…そして王都は着実に落ち着きを取り戻しつつあった。 ヤヴズ・ジェムを中心とした新たな支配秩序は王都…更には国全体に徐々に認知され定着していった。 ジェムの呼び掛けに応じてクーデター政権打倒のために挙兵した王国各地の諸侯は“イルシャ王国百余州”と言われる内の6割強程度に過ぎなかった。 彼らは王都近郊に各々幕営地を設け、その軍と共に未だ王都に滞在していたが、政情もだいぶ落ち着いた今「そろそろ自分の領地に帰りたい」と申し出る者達がぼつぼつ現れ始めた。 いくら平和な時代とはいえ、大軍を率いて領地を長く留守にしておく事は避けたい。 特に北部や南部の国境に隣接している州はイルシャ王国と敵対関係にある異民族に攻められる危険性があった。 それに各州の軍は単なる軍事力としてのみならず領内の治安維持も担っている。 さらに滞在が一日長引く毎に、兵士達の食事代や軍馬の餌代など莫大な金が掛かる。 これは小さな州の太守などにとっては非常に手痛い出費であった…。
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