剣の主
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No.798
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一方でバム、ブム、そしてジェムの祖父である元宰相ヤヴズ・セムは、バムとブムの助命をジェムに請いに久し振りに王宮へと足を運んだ。 ジェムは“大執政”なる地位に暫定的に就任してからずっと王宮内に寝泊まりしていたからだ。 気分はもうすっかり“宮廷人”である。 「やあ、お祖父様。いかがなさいました?」 「ジェムや、お前はバムとブムを殺す気かね?」 「ふむ…その件ですか。まぁ、彼らに対してはいずれ“適当な処置”を取る事となりましょう」 「い…いかん!!いかんぞジェム!!バムとブムを殺してはならん!!あれらはワシにとってはお前と同様、目の中に入れても痛くない可愛い可愛い孫達じゃ!!お前にとっても従兄弟ではないか!!解るかジェム!?同じヤヴズ家の一族同士が殺し合う事など、断じてあってはならんのじゃ!!」 「ハァ…」 何を言い出すかと思えば…とジェムは溜め息を吐いて言った。 「…お祖父様、彼らは国王陛下に対して弓を引いた叛徒です。それを身内だからという理由で許したら世間はどう見ますか?…かつて宮廷を舞台に権勢を欲しいままにし、一時代を築いた大宰相とまで呼ばれたお方のお言葉とはとても思えませんね…」
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