剣の主
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No.791
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アリーは戸惑っていた。 「アイーシャさん…あなたは僕のために泣いてくれるのですか?…僕はあなたの将来を奪った男なんですよ?…あのムスタファ・ザダームに嫁いでいれば…少なくとも金銭の面では決して不自由する事の無い人生が約束されていたはずだ…そしていずれは“大臣夫人”と呼ばれる身分になっていたでしょう…それを僕が…」 「いいえ…私は権力や財産なんて要りませんでした…。あなたが生きてさえいてくれれば…それだけで私は良かった…」 「アイーシャさん…」 「アリーさん、ヤヴズ・ジェム閣下が教えてくださいました。あなた、死ぬつもりなんですってね…あなたが犯した恐ろしい罪を償うために…」 アリーは内心『余計な事を言いやがって…』とジェムを恨みながらも、こうなったらアイーシャには嘘偽り無く本心を伝える事にした。 「その通りです…僕は…この命を以て罪を償うつもりです…それに…生きていたらジェムに利用されて…また罪を重ねる事になる…そんなのは御免だ…」 「嫌!アリーさん…死なないでください!死んでは駄目…あなたが死んだら私も後を追って命を絶ちます!」
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