剣の主
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No.78
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そう言うとセイルはアルトリアの前に手を差し出して見せた。 その手は小刻みに震えている。 彼は半ば自嘲的に言った。 「…もう今からこんななんだよ?」 「…確かに、はっきり言ってセイル様は筋金入りの小心者ですね。こればかりは一週間かそこらの特訓でどうにかなる物ではありません」 「ほ…本当にはっきり言うなぁ…自分で言うのと人に言われるのとじゃ重みが…」 「しかしそれこそお気になさいますな。小心結構!…ここだけの話、戦場では小心者の方が生存率が高いのです」 「そ…そうなの!?」 「はい、実はそうなのです。ふふ…ルーナ様にこの話をして差し上げた時もそのように驚かれておられました…」 そう言うとアルトリアは校庭の一角に立つイルシャ・ルーナ女王の石像を見て遠い目をした。 「…あのお方もセイル様と同じく、弱くて優しい人でした…表面上は強がっておられましたがね」 「あのイルシャ・ルーナ女王が…?」 「はい、全然あんな堂々たる感じではありませんでした」
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