剣の主
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No.754
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これは各州の太守達に関しても同様であり、彼らもまた概ねは自分の領地の統治を脅かされない限り、国王の人柄如何に関わらず王家への忠誠は変わる事は無かった…。 その日、ジェムの元へ一人の異邦人の客が訪ねて来た。 西方大陸はゼノン帝国から来た武器商人、フランシスコ・カストールである。 クーデター騒ぎの裏で糸を引いていたジェムの協力者であった彼は、この日、その報酬を受け取りに来たのだった。 「ほら、約束の金だ」 「有り難く頂戴いたします」 カストールはジェムから金貨のギッシリ入った袋を受け取り、頭を下げた。 「少し上乗せしておいた。お前の残りの一生呑み暮らせる額だ」 「それはそれは…ですが、それも悪くありませんが、まだまだ引退する気はありませんよ。では、私はこれで…」 「ああ、元気でな…」 「ジェム閣下も…。ご縁があったらまたお会いしましょう」 カストールはジェムに別れを告げると中庭の茂みの中へと消えて行った。 一人になったジェムはつぶやく。 「フッ…彼はビジネスパートナーとしてはなかなか良かったな…」
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