剣の主
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No.750
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おまけに“家族は自分の事を嫌っている”とか“軽蔑している”と勝手に決め付けた上で、自らもまた歩み寄りを放棄している事には触れず、あたかも自分が可哀想な被害者であると言いたげな一方的な主張であった。 それに対してウズマはオルハンをその胸に包み込むように優しく抱き締めて言う。 「可哀想に…あなた、そんな家族の元になんて帰る必要無いわよ。ずっと私と一緒に暮らしましょう…」 もちろん彼女だってオルハンの言う事を完全に信じている訳ではない。 というかかなり疑っている。 だがこのオルハンという男に正論を突き付けた所で怒るだけだし、そうしてまで彼女がヤスミーンやセイルを弁護してやる義理も無いし、何よりオルハンが求めているのは自分に同調してくれる人間であるという事を彼女は良く理解していた。 「ウズマぁ…お前だけだぁ…俺の事を解ってくれるのは…」 一方、オルハンはまるで母親に甘える幼子のようにウズマの胸に顔を埋める。 もう骨抜きであった。
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