剣の主
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No.749
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「…あなた、本当はずっと望んでたんでしょ?奥さんと息子いなくなって世の中メチャクチャになる日を…」 「…驚いたな。お前、まさか人の心が読めるのか?」 「そんなの、あなたを見てれば解るわよ」 「…そうだ。あいつらにとって俺は毎月金を持って来るだけの存在でしかないんだ。居ても居なくても…いや、居ない方が良いんだ。あいつらは俺の事を嫌ってる。これでも俺はあいつらに楽をさせてやろうと…自分が少年時代に味わった惨めな思いはさせまいと思って誰よりも必死に働いてきた。人はゴマスリと根回しだけで出世したなんて言うが、それだけじゃあ出世は出来ないぜ。それが夫として父としての義務だと俺は思ってるからな。それなのにあいつらは俺の苦労なんて考えもせず、その恩恵だけを享受してヌクヌクと暮らしてやがったのさ!誰のお陰で毎日の飯が食え、温かいベッドで眠れるのかなんて考えもせずにな!」 オルハンの主張は、なるほどその通りであった。 しかし、自分もその“妻子”に対して普段から不快感や威圧感を与えるような言動を取っている事は完全に棚に上げている。
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