剣の主
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No.708
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「うぅ…」 国王はかすれる声で何か言おうとしている。 「おぉ!いかがなさいました国王陛下!?もしやご遺言でございますか!?」 ジェムは皆を差し置いて王の枕元に立ち、わざとらしく大声で尋ねて医師に注意された。 「大執政閣下(ジェムの事)、もう少しお静かに願います」 「…皆に…会いたい…」 国王はポツリとつぶやく。 「はあ!?良く聞こえませんでした!…はっ!!もしや!王位をアルシャッド王太子殿下に代わって第29王子ファード様に譲ると申されたのではありませんか!?そうですね!?」 「ジェム!あ…あなた!いい加減になさい!あなた人として恥ずかしく無いのですか!?」 強引に話を持って行こうとしているジェムをたしなめたのはジャミーラ妃であった。 彼女とて自分の息子を次の王にしたい気持ちはあるが、そのために国王の最期の気持ちを蔑ろにしてまで事を強引に運ぼうとするほど非情ではなかった。 「あ〜い♪」 彼女の腕に抱かれた1歳のファード王子だけは何も解らず楽しげに笑っている。
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