マッスル・ウィッチ
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No.70
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ペンネーム
┗ルガーの竜
本文
つい一刻前までのソニアはやけっぱち気味に腹をくくっていた。 騎士としての自尊心、従者としての忠誠心、そしてたとえ公子に対してではあっても年長者としての意地。 すぱぁん!と気合一発一切合切脱ぎ捨てて、バッチ来い!といわんばかりに観音開き、玉砕覚悟の特攻魂。 覚悟の根元たるそうした要素が片っ端から砕けてしまった。 自然と身体はきびすを返していた。 一歩、二歩と。 三歩目で震えに負けて膝が崩れる。 背が腰が立たなくなる。 飾り鎧の肘当て膝当ては思いの外床を滑る代物、もがけばもがく程にマントや帯剣がばたばたと手足に絡む。 四つん這いの逃亡は無慈悲にも寸単位さえ進まない。 そしてソニアは今自分が、アイルの前にどんな姿を晒しているのか、全く気付いていなかった。
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