剣の主
-削除/修正-
処理を選択してください
No.693
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
サーラの母だけではない。この私の王太子という地位は、数え切れぬ程の人々の血と犠牲の上に維持されて来た物だ。私は大勢の命の上に胡座(あぐら)をかいて座っているんだよ。私が君の立場でも、やはり嫌悪感を抱いただろう…」 「いいえ、殿下…違うんです」 ようやくセイルは口を開いた。 「確かに今の話を聞いても、あなたに対して全く嫌悪感を感じない…と言ったら嘘になるかも知れませんが、僕はあなたに協力します。その代わり約束してください。あなたは何が何でも国王になってください。あなたはサーラさんの騎士学校時代の話を聞いて“本当に良かった”と心から嬉しそうに言っていた。あなたは心の優しい人です。イルシャ王国のような大国の君主には不向きなぐらいに…。でも、だからこそ、あなたのような人にこそ王になってもらいたいんですよ」 「君…」 アルトリアも言う。 「あなたは肉親同士が憎み合い殺し合う事の虚しさも愚かさも知っているのでしょう。ならばそんな馬鹿げた事はあなたの代で終わりにすれば良いのですよ。あなたになら出来るはずです…いや、あなたでなければダメです」
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
ファンタジー系
>
剣の主
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説