幼魔鬼譚〜悪戯好きのアリス〜
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No.671
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┗ソックスザウルス
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大家は「本当かい?」と訝しがりながらお札の枚数を数えると紅夜叉と目が合った。 「馬場さん!どうしたんだいその娘は!まさかプチ家出とかの神様になったんじゃないでしょうね!!」 そう叫ぶと杖を振り上げてベシベシと馬頭鬼を叩きだした。 「違います!違いますから大家さん!短期出張の同僚の娘を預かっただけです。数日で帰りますから!」と馬頭鬼は大家の荒ぶる杖から頭を守りながら叫ぶように答えた。 「本当かい?お嬢ちゃん。変なことされたらすぐに助けを呼ぶんだよ」 そういって大家は階段を下りて自分の部屋に戻っていった。 「ふう、ひどい目にあった」とつぶやきながら馬頭鬼は紅夜叉の背を押して部屋に入った。 「馬の舌っていつから2枚に分かれたんだ?」 悪態をつきながら部屋に入るなり紅夜叉は顔をしかめて口をひらけなくなった。 長期間放置された部屋とごみの匂い。常時換気装置が作動しているようだが煮詰めたような悪臭が部屋に立ち込めていた。 その中で一層悪臭を放っていたのが蓋のないゴミ箱の中の黄ばんだティッシュの塊だった。
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