剣の主
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No.670
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「ときにジェム殿、この国の全てを取り仕切る地位に就いたという事はついに念願だったワジール(宰相)におなりですか。これはこれはおめでとうございます。自らの叔父を謀殺し、従兄弟達に政変を起こさせてまで手に入れた宰相の地位はいかがですか?」 慇懃無礼なアルトリアにジェムは肩をすくめる。 「やれやれ…あなたも相変わらずだ。人聞きの悪い事を言わないでいただきたい。僕はそんな策士ではないよ」 「失礼、しかし城下ではもっぱらの噂ですよ。あなた、自分では巧くやったつもりでしょうが、民衆はちゃんと見ている物です」 ジェムはそれに対しては何も答えず、ゴホンッと咳払いを一つして話題を変えた。 「…一つ言っておこう。僕が就いた地位は宰相ではないよ。宰相にはずっとなりたかったけれど、やっぱりやめたんだよ。せっかく陛下から直々にこの国を任されたんだ。宰相なんてケチくさい事言わずに、もっと大きく出ようと思ってね…アミール・アル=ウマラー(大執政)という官職を新設した。ワジール(宰相)とハージブ(侍従)とライース・アルジャイシュ(大将軍)の権限を全て統括する役職だ。後日、正式に拝命式を行い、就任するつもりだよ」
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