剣の主
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No.654
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セイルとアブ・シルは“巡回”と称してしばらく街をブラついた。 王都内には火災の際の火避け地として公園が多く設けられている。 二人はその内の一つにやって来た。 「ちょっとここで休むか」 「はい…」 並んで腰掛けに座る二人。 少し離れた所では兄妹と思しき幼い子供達が追いかけっこをしており、その母親らしき女性が笑顔で見守っている。 アブ・シルは言った。 「見てみろセイル君、なんと微笑ましい光景じゃないか」 「そう思える事のなんと幸せな事でしょうか…僕にはとても…」 セイルは力無く答える。 「あの子達がああして笑っていられるのも、俺達が命を懸けて戦ったからこそじゃないか。俺はあの場で殺めた命に関しては、そういう風に自分に言い聞かせて納得する事にしたよ」 「僕は…見ず知らずの子供の笑顔なんかどうでもいいです…今の僕にあるのは…恐怖です。僕は自分が恐ろしい…」 「そうかぁ…まぁ俺もはっきり言って驚いてるよ。君ったら何の前触れも無くいきなり鬼神の如き神業を見せてくれるんだもん。その後も一人で大立ち回りだろう?まるで何かに憑依されたかと思ったよ」 「僕もそう思いたいです…」 言ってセイルは頭を抱えた。
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