剣の主
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だがちょっと待てよ…とジェムは思う。 本人も言っていたが国王はもう長くない。 すぐに王太子のアルシャッドが即位する事になるだろう。 ジェムは考えた。 (…あのマザコン王子は僕に良い感情を持っていないからなぁ…母親(王妃)が生きている間は従うだろうが、その後は……いや、王妃だっていつ僕を見限るか分かったものじゃない…ここは先手を打っておいた方が良いかも知れないな…僕の君臨する世が長期安定政権であるためにね…フフフ) ジェムは不敵な笑みを浮かべる。 急に黙り込んでしまったかと思いきや、また何か悪企みをしているようにニヤニヤと笑いだす主人にシャリーヤは尋ねた。 「ジェム様、また何かお考えですか?」 「フフン…まあね。ときにシャリーヤ、第一王妃シェヘラザードと王太子アルシャッドの行方はまだ判っていないのか?」 「はい…しかし一部の廷臣達の話によりますと、王宮が襲われた際、王太子は女の衣をまとい女官に紛れて脱出したと…それ以降どこへ身を隠したのやら、皆目見当も付きません」 「なるほど…それは好都合だ」 ジェムは実に嬉しげに目を細めてほくそ笑むのだった…。
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