剣の主
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No.645
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思わず声に出して叫ぶセイル。 だが幸いにしてと言うべきか、周囲の喧騒に掻き消され、その叫び声に気付く者は居なかった。 アルトリアは言う。 『私に言わせていただければ、どうしてあなたはそれ程までに感傷的なのですか?とお尋ねしたいですね。あなただって敵を斬ったではありませんか。いやむしろ誰よりも多く殺したのはあなたですよ、セイル様』 「そ…それは君が妙な術を使って僕の理性を奪うなり体を一時的に乗っ取るなりしてやらせた事じゃないか!?」 『は?何を仰っているのですか、あなたは…。私は別にあなたに何もしていませんよ?』 「な…っ!!?そ…それじゃあ、あれは…!?」 『…そうです。あなたの心の内に潜んでいた敵への憎しみに聖剣が呼応したものです。ええ、聖剣を身に付けていた影響で情念が高ぶりやすくなっていたのは認めましょう。ですがセイル様、その元となる感情は確かにあなたの物であり、あの行動はあなたの望みでもあったはずですよ?』 「そんな…僕が…僕が望んだっていうの…?人を殺す事を…?」 セイルは改めて自分の両手を見つめた。 血に濡れたその手を…。
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