剣の主
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No.634
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だが同時に、自分はまだこんな所でへばっている場合ではない…とも思った。 バムとブムを探し出して身柄を確保せねば…。 自分のすべき事が解ると、まだ躰を動かせる事も理解した。 (まだいけるぞ…!) 彼は服の袖を引き裂いて聖剣を握った右手と剣とを固く縛り付けた。 剣の刃から滴り落ちる大量の血糊のせいで、そうでもしないと柄を握っていられない。 そう言えば、これだけ血を吸ったはずなのに、聖剣の刀身には血糊が一つも付いていない事に今さらながら気付いた。 (美しいな…) セイルは一瞬この状況を忘れて思う。 このどす黒い地獄絵図の中、聖剣だけが一点の血曇りさえも無く、抜けるように白く穢れ無く光り輝いていた。 聖なる剣と呼ばれる由縁なのかも知れない。 まあ今はそんな事どうでもいい。 セイルは痛む躰に鞭打って立ち上がり、宮殿の奥へと急いだ。
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