剣の主
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No.629
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周囲の喧騒が急に遠ざかったような気がした。 セイルは落ち着き払った動作で聖剣を鞘に収めると目を閉じて「フウゥゥ〜〜〜…」と長い溜め息を吐いた。 「…セイル?どうした?」 隣にいたアブラハムが不思議そうな顔で尋ねる。 次の瞬間、彼はカッと目を見開き、何を思ったか城門へ向かって矢のように駆け出した。 「セ…セイル!!」 「セイル君!?」 アブラハムやアブ・シルの制止も耳に入らない。 セイルは丸太の上に飛び乗り、城門に向かって何の躊躇いも無く突っ込んだ。 バアァァー――――ンッ!!!! 「「「…っ!!!?」」」 敵も味方も一瞬我が目を疑った。 何が起きているのか解らなかった。 鉄の門扉が城内の方に向けて勢い良く吹っ飛ばされたのだから。 大量の粉塵が舞い上がる中にセイルが立っていた。 物凄い勢いで城門に突っ込んだ彼は普通なら鉄扉に全身を叩き付けて死ぬはずだった。 だがそうはならなかった。
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