おてんば姫、ファニーの冒険
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No.61
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「まったくもう失礼しちゃうわ」 ファニーはプリプリ怒りながら廊下を歩いている。 予選を終え、メディカルチェックを受けるために医務室へ向かう途中なのだが、ファニーの機嫌は曲がりっぱなしだ。 予選の結果は3試合ともすべて勝利して、ストレートで本選へと進める最高の結果だった。 しかし、それでもファニーの機嫌が悪いのは、試合中に客席から飛んだ野次のせいだ。 この時代、女戦士の存在はそれほど珍しいものではなかったが、ファニーのような若く美しい剣士はまれだった。 その珍しさから、聞くに堪えられないような野次が終始飛んできたのだ。 さらにいらつかせるのが、自称評論家達だった。 彼らはファニーの戦いぶりをあーだ、こーだと言って批評する。 予選はせまい小闘技場で行われるので、小声でも聞こえてくるのだ。 「どいつもこいつも人を馬鹿にして、そんなに言うなら自分で戦いなさいよ」 「姫様、もうそれぐらいで・・・」 「でも」 「もう医務室ですよ、そんな顔で言ったら失礼にあたりますよ」 「はーい」
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