剣の主
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No.545
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┗とくめい氏
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寒気を感じ、砦に戻って酒が飲みたいとつぶやく中隊長にタルテバも同調する。 実はタルテバ、ここに来てから酒の味を覚えたのであった。 そんなタルテバに中隊長は彼がここに来た頃を思い出しにやっと笑い出す。 「しかし、お前がここまで物になるなんて意外だったよ。最初はびくびく震えていた餓鬼だったのによ〜」 タルテバは苦笑するだけであったが、内心は笑ってなかった。 「ははは、そうでしたね〜(ケッ!こんな地獄じゃ、強くならないと生きられないからな!今に出世して、貴様等を顎で使ってやる!そして、ジェム!セイル!俺は何時か王都に返り咲いて、貴様たちにあっと言わせてやるからな!)」 自分を地獄へ追いやったジェムとセイルとドルフへの復讐を胸に抱きタルテバの憎しみは燃えていた(最もセイルに関しては逆恨みであるが、復讐が支えの彼には通じなかった) そして、貧弱だった悪知恵が取り柄の彼が、生き延びて逞しくなったのはひとえにセイル達への復讐心と過酷なこの地のお陰であった。 しかし、屈折した矮小な性格と上昇志向は前より悪化していった最も周囲にはそれを隠していた。
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