剣の主
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No.540
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「……」 タルテバはそれに対して何も答えず、冷めた目で黙って少年を見下ろしていた。 次の瞬間、彼は腰に差していた剣を抜いて少年の首筋に当てた。 「ウ…ッ!!!?」 「…なぜ奪う?なぜ殺す?…被害者ヅラしてんじゃねえよ…」 タルテバはスキティアに襲撃された後の村…正確に言うと“村の跡”に行った事が何度かあった。 急報を受けて駆け付けるが大抵間に合わなかった。 そこら中に虐殺された人々の死体が無惨に転がっていた。 ある幼い少女の体を抱き上げてみると、まだ温かかった。 腕の中でだんだんと失われていく温もりを今でも覚えているタルテバにとってみれば、今、目の前にいる少年の涙ながらの訴えも、どことなく見当違いで自分達本位な主張にしか聞こえなかった。 彼は特に躊躇う事も無く、突き立てた剣に力を込めた。
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