剣の主
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No.538
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「はっ!」 部下の報告によると、貴族はおろか王族にすら行方知れずの者が多数という状況…一衛士の安否など判るはずも無かった。 (今の私に出来るのは無事を祈る事ぐらい…あぁ…本当なら今すぐ職務を投げ出して王都へ行って君を探したい…セイル君!) 部下が出て行き一人になったサーラは、両肘を机に付き、頭を抱えて固く目を閉じた。 サーラは生まれて初めてと言っても過言ではない程に神々に祈った。 たった一度だけ、情を交わせた少年の無事を…。 ‐イルシャ王国・北部国境地帯・北方鎮台府付近の荒野‐ 「タルテバあぁ!!!そっち一人逃げたぞおぉ!!!」 「はいっ!!!中隊長おぉ!!!」 アザド・タルテバは逃げる一人の少年を全力疾走で追い掛けた。 彼らの部隊は“スキティア”と呼ばれる異民族の一集落を襲撃していた。 討伐であった。 スキティアはイルシャ王国の北方で放牧生活を営む遊牧民である。 彼らは馬の扱いに長け、その技量は正に人馬一体の如しである。 そして彼らは度々国境を越えてイルシャ王国内に侵入して北部の村々を襲い、食料や金品、そして女などを略奪し、男や老人は殺し、家々を焼いた。
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