おてんば姫、ファニーの冒険
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No.536
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目を閉じて嗅覚だけになると、そこに男は存在してないことになるのだ。 気になる存在であるが、今は気にしている場合ではない。 (一刻も早くティーエ様たちに知らせないと・・・) アミュレットを取り出し、開始キーとなる呪文を小声で唱え、遠話を送る。 しかしいくらもたたない内に澄んだ音共にアミュレットは砕け散ってしまった。 「そんな!?」 「おやどうしましたか」 アンナが突然大声をあげたので、隣の男が声をかける」 「いえ、なんでもありません」
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