剣の主
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No.533
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一方、執務室に戻ったサーラは様々な行政書類に目を通していた。 鎮台府には小さいが城下町が付随しており、その街の統治も鎮東将軍の仕事だ。 「フゥ…」 仕事が一段落したサーラは溜め息を一つ吐き、ここに赴任して来たばかりの頃の事を思い出す…。 街の人々や兵士達は彼女を大歓迎してくれた。 だが肝心の鎮台府の運営に携わる高官達…すなわち彼女の直属の部下達からは、あまり良い顔をされなかった。 それは仕方の無い事だった。 西南北の鎮台府が今でもそうであるように、鎮台府の長である将軍は単なる名誉称号であり、現地に行って直接統治するという事は普通しない。 現地には現地の“長”がおり、それなりの自立性を持ってやって来たのだ。 それがいきなり王都から王族が派遣されて来るとなれば良い気はしないだろう。 しかも相手は女だてらに騎士学校で剣を学んだサーラ王女…自分に期待されている“役割”を理解してお飾りに徹してくれるような人ではない。
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