剣の主
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No.513
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「……」 アリーは王宮内の一室で一人、王都の街並みを黙って眺めていた。 街のあちこちから火の手が上がっている。 (僕は…僕は本当にこんな事を望んでいたのだろうか…) アリーは昼間の披露宴会場での光景を思い出していた。 物のように累々と転がる老若男女の死体、血の海、もう物言わぬ屍となった母親にすがりついて泣き叫ぶ幼い少女…。 (あぁ…あの子、僕を恨むだろうなぁ…殺してやりたいほど憎むだろうなぁ…) 貴族なんて全員、腐敗堕落した存在で、この国にとって害悪にしかならないと思っていた。 だから皆殺しにしてやれば良いんだと本気で思っていた。 だが、今はまるで憑き物が取れたような気分になっている。 なぜあんな残酷な真似をしてしまったのだろうかと、後悔と自責の念ばかりだ。 (…だがもう後戻りは出来まい!僕はこの犠牲の上に新たな体制による国家を…貴族も士族も平民も奴隷も無い、誰もが人間らしく自由に生きていける理想の社会を築き上げてみせる!この革命で命を落とした人々を無駄死ににさせないために…!)
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