剣の主
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No.512
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そして、ウマルの予想通り王都各所でかつての支配者階級の者達に対する略奪・暴行が始まった。 結果的にセイル達は逃げて正解だったという事になる。 日ごろ溜め込んでいた不満を一気に噴出させた平民達や奴隷達が貴族や豪商などの邸宅を襲撃し、金銭や貴重品を強奪した上に彼らの妻や娘達を犯した。 王都は文字通り無法地帯と化したのである。 セイルの父オルハンが解放されたのは既に日が暮れてからの事だった。 「お前達!もう帰っても良いぞ!」 黒覆面の男達にそう言われ、オルハンたち王宮に軟禁されていた文武の官吏達は下城し、それぞれの自宅へと向かった。 オルハンも我が家への道程を急いだ。 「な…っ!!?」 クルアーン邸に辿り着いたオルハンは絶句した。 いや、かつてクルアーン邸があった場所…と言った方が正しい。 貴族の屋敷にも引けを取らなかった邸宅は綺麗に焼け落ち、ただ崩れて残った塀だけが無惨にその名残を留めていた。 この高級住宅街の他の屋敷も同様だった。 「……」 オルハンはガックリとその場に両手を付いてくずおれたのであった。
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