剣の主
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No.508
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「キャッ!?セ…セイルちゃん!?」 「びっくりしたぁ〜!」 「セイル様、悔しい気持ちは解りますが馬車に当たらないでくださいよ」 「そうですよ坊ちゃま。物に当たるなんて幼子じゃあるまいし…」 「うぅ…ご…ごめん、みんな…」 彼にしては珍しく、つい感情が高ぶって、それが行動となって出てしまった。 バツの悪いセイルは御者席で手綱を取っているウマルの隣に腰掛けた。 「ホッホッホッ…まだまだ精神の鍛錬が足りんようじゃのう、セイルや」 「お恥ずかしい限り…」 「…しかしまあ、お前も心中穏やかではおられんじゃろうなぁ…。話はアルトリアさんから聞いたよ。騎士学校の友達だったそうじゃな…」 「はい…僕は今回の事件を未然に防げる立場にいました…今日死んだ多くの人達は死ななくて済んだかも知れない…それなのに…僕は…」 ウマルはフゥ…と溜め息を吐いてから、少し厳しい口調で言った。 「うぬぼれるな。お前一人がいくら頑張った所で、事件は阻止出来なかったじゃろう。巨大な流れの前では人一人の力など無力に等しい…。大切なのは過ぎた事を悔やむよりも、これからどうするか…じゃよ」
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