既に詰んだ領主に転生した男の物語
-削除/修正-
処理を選択してください
No.50
┗
修正
削除
※残り修正回数=3回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
そもそも華やかな席や人付き合いが好きではない私としては、舞踏会だの夜会だの園遊会だのというのは、開始直後のまだ人の少ない時間帯に行って主催者に挨拶だけしたら早々に帰って来るのが理想的だ。 妻は私とは正反対で、社交的でお喋りが大好き…という訳で結婚してからの私の最重要課題の一つとして“妻がダンスやお喋りに興じて楽しく過ごしている間、どうやって時間を潰すか”というのがある。 会場に入ると何人かの男女が話し掛けて来た。 「やあ、ウォルコンスカヤ伯爵夫妻」 「ご機嫌よう」 「伯爵、何だか随分と久し振りに会った気がするわ。奥様とは頻繁に会ってるのに…変ねぇ?」 それは私がいつも会場から離れた人気の無い場所で暇を潰しているからだ。 「ははは…皆さんもお元気そうで何よりです」 とりあえず適当に笑ってごまかす。 「ご夫人、相変わらずお美しいですなぁ…」 一人の男が熱い視線を妻に向けている。 「あらぁ、侯爵ったらお上手なんだからぁ♪」 「いかがでしょう?私と一曲踊っていただけませんでしょうか?」 「ええ、お相手させていただきますわ」 「ありがとうございます!伯爵、ご夫人をお借りしますよ」
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
ファンタジー系
>
既に詰んだ領主に転生した男の物語
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説