剣の主
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No.496
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ウマルの言葉にセイルは首を傾げて尋ねる。 「退く?退くとはどういう意味ですか?お祖父様…」 「一旦この王都を離れて安全な場所に非難する。早く使用人達に命じて荷造りを始めなさい。貴重品は持てるだけ持って行った方が良い。美術品の類は…残念だが諦めておくれ」 「はあ…」 「どうしてそんな事しなきゃいけないんです?」 未だ要領を得ないセイルとヤスミーン。 アルトリアは言った。 「…古今東西、政変の起こった都市では一時的に治安が極度に悪化する物と相場が決まっています。特に今回の場合は治安維持に当たるはずの衛士府が機能停止していますからね…無法地帯と化した街では何が起こるか解りませんよ。常日頃、貴族や士族に圧迫されている平民達が屋敷を襲って金品を略奪したり、家人に乱暴したり…ああ、もちろん“乱暴”って殴る蹴るの乱暴じゃありませんよ?」 「「……」」 セイルとヤスミーンは真っ青になってカタカタと小刻みに震え始めた。 ここは貴族の邸宅も多く建ち並ぶ高級住宅街…略奪目的の暴徒には恰好の獲物だ。 「か…母様!!すぐ逃げる準備に取り掛かりましょう!!」 「え…ええ、すぐにみんなを集めて!!」 「は…はい!!」
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