既に詰んだ領主に転生した男の物語
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私は鍵付きの引き出しから葉書ほどの大きさの小箱を取り出し、机の上に置いた。 これなのだ。 全ての元凶(?)は…。 私は小箱の中身に思いを馳せ、感慨深げにフタを撫でながら言う。 「…いつか、あの子に話さなければならないな…この箱の中の物の事…そして私の犯した罪を…」 そして私は小箱を引き出しに仕舞い、鍵を掛けた。 夕方ごろ… 「ねぇ、あなた。今夜の王宮での舞踏会に着ていくドレス、どれが良いかしら?」 妻に訊かれ、私は答える。 「君なら何を着ても似合うよ(どれ着ても同じだろ)」 「それもそうね。じゃあこれにするわ。アンナ、お願い」 「かしこまりました、奥様」 「……」 私達は端から見れば、どこにでもいる仲睦まじい貴族の夫婦だ。 だが実際は夫婦の仲は冷え切っていた。 いや、冷え切っているという表現は適当ではない。 私達は険悪ではないからだ。 ただ夫婦の営みは、ここ数年まったく無い。 お互い求めない。 まぁ次代の伯爵は確保したし、当主としての義務は果たした。 予備は…要らないだろう。 混乱の元だ。
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