剣の主
-削除/修正-
処理を選択してください
No.476
┗
修正
削除
※残り修正回数=5回
ペンネーム
┗匿名さん
本文
それは確かに花嫁の行列だった。 行列は神殿の長い正面階段の前で止まり、屋根付きの輿から純白の婚礼衣装に身を包んだ花嫁が降りて来た。 「おぉ!美人だぁ…いやぁ〜、あんな貴族の令嬢、一生に一度で良いから抱いてみたいもんだねぇ〜」 「先輩、その発言こそ人に聞かれたらヤバいっすよ。なぁ、セイル……セイル?」 美しい花嫁を見て鼻の下を伸ばすアブ・シルに、それをたしなめるアブラハム。 セイルも花嫁をジッと見つめていた。 (あの人がアイーシャさん…アリーの…) 「おーい!セイル!なに見とれてんだよ〜」 「へ?…あ、ごめんごめん…ついボーっとしてて…」 アブラハムに呼ばれて我に返るセイル。 それを見ていたアブ・シルは笑って言った。 「ハハハ…セイル君も料理より女の子だよねぇ〜」 「い…いや、そういう訳では…」 その時、長い階段の上…神殿の入り口に花婿であるムスタファ・ザダームが姿を現した。 彼はまるでこの世の全てを我が手中に収めたかのような勝ち誇った顔をしていた。 いわゆる、ドヤ顔。
パスワード
戻る
PiPi's World 投稿小説
>
トップ
>
リレー小説
>
官能リレー小説
>
ファンタジー系
>
剣の主
©2002-2024 PIPI's World
『投稿小説』
All Rights Reseved.
投 稿 小 説