淫蕩王の旅
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ガチャンと音を立て壁の鎖が石床に落ちた。 美女は名乗りもせずに、バウムであった肉片と血だまりから、黒革の手袋をはめた指先で何か小石のようなものをつまみ上げて拾い上げた。 鎖はバウムを切り裂いた見えない糸で切断されたらしい。 美女は二人に危害をくわえることなく立ち去っていった。 のちに若者はこの美女と再開することになるのだが、それはしばらく先のことである。 血まみれの部屋で手枷足枷の鍵を探して外すと、気絶しているマリーをゆさぶって名前を何度も呼びかけた。 マリーが目を開き、ゆっくりと上半身を起こす。若者は泣きながらマリーを抱きしめた。 だが、マリーの表情は虚ろで、若者の名を呼んだりはしなかった。 ショックのあまり魂のぬけがらのような状態であった。
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