剣の主
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No.448
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男…ムサルマーンは杯をくゆらせながらチラッとアルトリアを横目で見て言った。 「知りたい情報がある」 「情報ね。なら金だ。金さえ払って貰えりゃあ何だって教えてやるよ」 「知りたいのはザッバーフ・アリーという人物の居所だ。大臣の息子への殺人未遂容疑で昨日今日指名手配されたばかりの人物なのだが、分かるか?」 「なるほどねぇ…」 ムサルマーンは何かに納得したように頷く。 「…そっちの衛士さんはアンタのツレだな。こんな所まで犯人の情報を求めて来るとはご苦労な事だ」 セイルは言った。 「逮捕したいんじゃありません。彼は僕の友人なんです。何とかして彼を助けたくて情報を求めて来ました」 アルトリアは内心で溜め息を吐いた。 (セイル様…ゆきずりの情報屋なんかにいちいち事情なんて説明しなくて良いのに…足元見られますよ) スレていないというか…世渡り慣れしていないというか…お人好しというか…まぁ、それがセイルの良い所なのだ。 「なるほど、友人をねぇ…気に入った」 だがムサルマーンの方はそんなセイルに対して好印象を持ったようだった。 幾度となく修羅場を潜り抜けて来た猛者達ばかり見て来たせいだろうか。
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