剣の主
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No.447
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アルトリアは店内を見回すと、カウンターの端の席に座って酒を飲んでいる中年男に目を付け、つかつかと歩み寄って行った。 セイルは思う。 (あ…あの男が情報屋のムサルマーンって人なのかな…?) アルトリアはすぐに判ったようだった。 特に他の客と何かが違うという訳でもなし…一種の勘とでも言うべき物だろうか。 というか彼女は明らかにアウトローな人々というかスラム街の住人に慣れている。 (僕の前は王宮でイルシャ・ルーナ女王に仕えていたはずの彼女が何故…?) そんな事を考えていると店主らしき男が声を掛けて来た。 「お役人さんがこんな貧民窟の汚ぇ酒場に一体何の御用です?」 「お役人?…あぁ!」 そう言われて初めてセイルは自分が衛士の制服を着たままだった事を思い出した。 道理でザラーム街に入ってから妙に敵意の籠もった視線を受ける訳だ。 「い…いや、ちょっと私用で…」 そう言いながら彼は慌てて上着を脱いだのだった。 一方、アルトリアはムサルマーンと思しき男の隣の席に腰掛けて尋ねる。 「あなたがムサルマーンか?情報屋の…」 「ふむ…そういう風に呼ぶ者も居るなぁ」
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