おてんば姫、ファニーの冒険
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No.404
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「そうだな、急がないとな…」 (姫さん待っていろよ、必ず助け出すからな) ライズは痛む体にムチ打って立ち上がり、新たな決意を固めた。 さて、一方のファニーの方はというと、カリンカのほうから自分が産んだ子クラゲの処分について、嫌がらせのような質問を投げかけられていた。 はじめは嫌悪感しか感じなかったが、ふわふわと水に浮かぶ子クラゲたちを見ると、クラゲ酒にされるのは可哀想に思えた。 「ちょっと待ってよ、いくらなんでもかわいそ過ぎない、せっかく産まれたんだもん、このまま逃がして上げなさいよ」 いくらモンスターでも、生まれたばかりの命を見捨てることなどできなかった。 その返事を聞いて、カリンカはまた意地の悪い笑みを浮かべた。 「そうよね、可哀想よね。じゃ逃がしてあげるね」 そう言って船員達に瓶を運ばせると、そのまま出て行った。 「ウフフフ、初心で可愛いわね。こんなクラゲにまで同情するなんて良い子なのかしら」 口では誉めてながらも、その口調は完全にファニーを馬鹿にしたものだ。
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